今は 何色か
カラフルな笑い声の中にまぎれこんでいる
ただ ひとりきり
今は わたしは何色なんだろうかと 考えている
黒か グレーか
夜の色か
悲しみ に 似ていて
さみしさ に 似ていて
金木犀の香りみたいな存在感で
でも すぐ近くにいるわけではない
ただの気配 の 中
空気みたいに透明で
呼吸みたいに少し重たくて
ひとりぼっち ではなく ひとりきり
いま わたしは何色なのか 考えている
足元あたりに見える黒い影にとらわれないよう
景色 物音 気配 笑い声を
ぜんぶぼんやり頭の少し上まで浮かばして
うれしいことと
あいたいひとたちを思い浮かべている
これを上の空というのかしらね
心の波動が消えるまで
景色の一部でいるのだ今夜
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