『いもむしのうた』
立ち止まってばかりじゃいられない
しがみついてる痛みを抱いて
陽が昇り始めたなら行け
どうもがいても近道はないから
こんなところで踏み潰されたくない
歩みを止めることなく進め
とめどなく過ぎていく日々に
誰にも聞こえない、この足音も
鮮やかに風に吹かれて
大空に羽ばたくために
言葉にできることなどない
今日も誰かとすれ違ったり
漂うように身を委ね
誰かに想い、はせてみたり
理由もなくただ生きている
それだけでとても美しいから
隣にただ居合わせて
笑い合ったりしていたい
すすきが揺れる秋の夕暮れ
きらきらと光る落ち葉がひらり
歩む道、迷ってはいられない
成り行き任せでも選んだ方へ
とめどなく溢れ出す日々に
誰かに聴かせたい、この足音も
鮮やかなこの毎日を
どこまでも羽ばたくために
探して、探して
戸惑って、それでも止まることはなく
出会って、気づいて
大切な今を、この一瞬を
言葉にできることなどない
今日も誰かとすれ違ったり
漂うように身を委ね
誰かに想い、はせてみたり
言葉にできるなら伝えたい
出会えた喜び分かち合ったり
忘れないよう抱きしめて
愛おしむ、この胸を焦がしたり
理由もなくただ生きている
それだけでとても美しいから
隣にただ居合わせて
笑い合ったりしていたい
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